従業員は「給料」ではなく〇〇が原因で辞めている
「給料も平均以上だし、残業もそこまで多くないんです。
それでも人が辞めるんですよね」
これは、私が実際に相談を受けた経営者の言葉です。
人が辞めると、どうしても「待遇が原因なのでは」と考えがちです。
でも、退職の背景を丁寧に聞いていくと、
給料そのものが直接の理由であるケースは、実はそれほど多くありません。
多くの場合、共通しているのは――
**「自分がどう評価されているのか分からない」**という不安です。
・何を頑張れば評価されるのか
・注意されたけど、どこまで直せばいいのか
・この先、続けても意味があるのか
こうしたことが分からないまま働く状態は、
例えるなら「ゴールの見えないマラソン」を走らされているようなものです。
一生懸命やっているつもりでも、
評価されている実感がない。
注意はされるけど、基準は示されない。
その結果、ある日突然こう思います。
「ここじゃなくてもいいかもしれない」
そして、退職は静かに決まります。
多くの場合、辞める前に大きな不満は口にされません。
人が辞める原因は、
その人の忍耐力や性格の問題ではありません。
会社側が「どう頑張れば報われるか」を言語化していないこと
ここに原因があるケースが非常に多いのです。
評価制度、ルール、役割の明確化。
これらは従業員を縛るためのものではありません。
「ここで働き続けても大丈夫だ」と
安心してもらうための仕組みです。
人が辞める前に、
まずは会社の中で“見えなくなっているもの”がないか。
そこを見直すことが、定着への第一歩になります。
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