キャリアアップ助成金(正社員化コース)注意事項【要約】
キャリアアップ助成金(正社員化コース)を確実に受給するには、事前準備・法令遵守・期限管理が重要です。以下のポイントを押さえておきましょう。
①計画書は転換前に提出必須
正社員転換前に「キャリアアップ計画書」を労働局へ提出。転換後提出では対象外。
②法令遵守と書類整備
就業規則・雇用契約書・賃金台帳・出勤簿などを正確に整備。未払い残業や不備があると不支給。
③転換制度を就業規則に明記し届出
正社員転換の手続きを就業規則に明記し、労働基準監督署へ届出(10人未満は周知申立書を添付)。
④就業規則の適用時期に注意
転換実施より前に制度を導入。6か月以上前の整備が安全。
⑤計画どおりに実施すること
転換日・賃金アップ・昇給など、計画に沿って実施。変更時は「変更届」を提出。
⑥賞与または退職金、かつ昇給の適用が必須
転換する「正規雇用労働者」は、
1.同一事業所内の正社員と同一の就業規則が適用され、
2.転換時点で「賞与または退職金の制度」かつ「昇給制度」が適用されていることが必要。
どちらかを欠くと正社員化と認められず、支給対象外。
⑦賃金は基本給ベースで3%以上アップ
一時的手当や賞与は含めない。実務上は5%以上を推奨。
⑧支給は2期制・申請期限厳守
第1期(転換後6か月)、第2期(12か月)に分けて申請。各期とも賃金支払後2か月以内が期限。
⑨不正受給は厳罰対象
虚偽申請・架空転換などは全額返還+公表+将来の申請不可のリスク。
⑩その他の留意点
・1事業所あたり年間上限20人まで
・審査は年々厳格化
・受給後は会計検査院の検査協力義務あり
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